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キャラ (コミュニケーション) : ミニ英和和英辞書
キャラ (コミュニケーション)[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

コミュニケーション : [こみゅにけーしょん]
 【名詞】 1. communication 2. (n) communication
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

キャラ (コミュニケーション) : ウィキペディア日本語版
キャラ (コミュニケーション)[ちょうおん]
キャラとは、キャラクター(、性格人格)を省略した若者言葉で、コミュニケーションの場における振舞い方に関する類型的な役割を意味する〔「空気の戦場――あるいはハイ・コンテクストな表象=現実空間としての教室」『サブカルチャー戦争 「セカイ系」から「世界内戦」へ』 344頁。〕。その具体的な役割に応じて、例えば「まじめキャラ」「バカキャラ」「へたれキャラ」「癒しキャラ」のようにさまざまなものが存在する〔『キャラ論』77頁。〕。
この用法の「キャラ」という語の発祥は定かではないが、1999年の『現代用語の基礎知識』や新聞記事での使用が確認されているため、その頃から日本の若者の間で浸透した表現だと考えられる(漫画ゲームなどのキャラクターの省略形としての「キャラ」はそれより以前からの使用が確認されている)〔『キャラ論』180-182頁〕。
本項で説明している「キャラ」は、省略されることなく「キャラクター」といわれることもあり〔『ゼロ年代の想像力』43-44頁。〕、実質的には和製英語といえる〔宇野常寛「補論2 AKB48――キャラクター消費の永久機関」『リトル・ピープルの時代』 幻冬舎、2011年、467頁。ISBN 978-4344020245。〕。もともと「キャラクター」という言葉には「物語の登場人物」という意味があるが、この意味での「物語」を「小さな共同体(コミュニティ)」と読み替え、「コミュニティ内での個人の位置(イメージ)」という意味で「キャラ/キャラクター」という言葉を使うような思考形式が生まれていったのだと考えられる〔『ゼロ年代の想像力』163頁。〕。
==キャラによるコミュニケーション==
現代の日本の若者の間では、「キャラ」と呼ばれる類型的役割に応じて振舞うというコミュニケーション作法が浸透しており、このような現象・状況はキャラ化キャラ的コミュニケーションキャラ的人間関係キャラゲームキャラ戦争などと表現される〔これらの表現は順に瀬沼文彰相原博之森真一太田省一荻上チキが使用している。〕。例えば学校ではクラスが似たような傾向を持った人が集まる細かいいくつかのグループに分かれる現象がみられるが、この細分化された各々の小集団の内部でさらに個人に対して「天然キャラ」「いじられキャラ」などの具体的な役割が割り振られていくことになる〔『キャラ論』63-64頁。〕。グループ内における各自のキャラは自身の本来の性格というより普段行動をともにしているグループのリーダーやほかのメンバーといった他者からあるいは自然発生的に与えられることが多く、場の空気による圧力として本人の意図とは無関係に強制されることもある〔『キャラ化するニッポン』125頁。〕〔『キャラクター精神分析 マンガ・文学・日本人』20頁。〕〔白田秀彰意思主義とネット人格・キャラ選択時代について 」インターネットの法と慣習(2005年6月7日)〕。酔った勢いで羽目を外して卑猥な発言をしたのがきっかけで「エロキャラ」扱いされるようになるというように、なんらかの具体的な事件をきっかけにキャラが設定されることもあれば、交遊を深めていく中でいつからともなく自然にキャラが確立されていくこともある〔『キャラ論』93頁。〕。
個人に与えられる役割分担という意味では、人類は狩猟・採集などで生活していた時代から現代に至るまでずっと分業を行っていたともいえるが、社会学者森真一によれば「キャラ」は(生活・仕事を成り立たせるためではなく)楽しくコミュニケーションを盛り上げるために割り当てられるという点が異なるという〔『日本はなぜ諍いの多い国になったのか - 「マナー神経症」の時代』89頁。〕。法学者白田秀彰の表現を借りれば、若者たちが演じるキャラ(仮想的キャラ)は、大人の世界で「上司」「教師」のように社会的な文脈によって与えられる規範(社会的キャラ)と違って社会的な要素が欠如しているといえる〔。
キャラ的コミュニケーションのほかに若者の間の人間関係に存在する暗黙の規範としては、摩擦を回避するために仲間内では上下関係をなるべくつけないという「対等性原則」がある〔森真一「暴力と悪というコミュニケーション」『コミュニケーションの社会学』305頁。〕。その意味で若者たちのキャラ化は、実際には存在している上下関係を、(例えば「いじりキャラ」と「いじられキャラ」のような形で)表面的にはフラットな関係に読み替えることによって隠蔽するという側面があるといえる〔土井隆義「フラット化するコミュニケーション」『コミュニケーションの社会学』275頁。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「キャラ (コミュニケーション)」の詳細全文を読む




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